Kバレエ オプト K-BALLET Opto

K-BALLET Optoとは? What is K-BALLET Opto?

株式会社東急文化村とK-BALLET TOKYOが2022年に立ち上げた新プロジェクト。
創立から四半世紀、芸術監督熊川哲也の下で豪華絢爛な古典バレエの全幕作品を生み出してきたK-BALLETが「芸術がいかに社会にその価値を還元していくか」という命題に応えるべく、今を生きる私達が共感しうる“時代性のある新作”を届けるために始動しました。本プロジェクトではK-BALLETのスター達の出演をはじめ、世界の最前線をゆく振付家の起用や、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションを意欲的に行うことで、ダンスのより多角的な魅力と深層を発見し、より多くの方々に鮮烈なライブ体験を提供していきます。

Bunkamura K-BALLET Opto

第3回
「シンデレラの家」
“Cindella”

「シンデレラの家」とは

多くの人々の心の奥に潜む物語「シンデレラ」を、Kバレエ・オプトが日本の現実を生きるヤングケアラーを主人公に新たな物語として再生。振付・演出はジュゼッペ・スポッタ。彼は大家マウロ・ビゴンゼッティの弟子で、ヨーロッパで最注目の若き俊英振付家。原案は新しい詩の運動をまきおこし様々な領域で活動する希代の詩人、最果タヒの書き下ろし詩集「シンデレラにはなれない」。演奏は古い電化製品を「電磁楽器」に蘇らせ演奏する異才の音楽家、和田 永。衣裳はジェンダーレスブランド・MIKAGE SHINをリードする気鋭デザイナー進 美影。メインビジュアルはヒグチユウコ描き下ろしのイラスト。そして、ダンサーには円熟味を増し繊細な表現力が期待される森 優貴、酒井はな、白石あゆ美が参加。最前線で活躍するクリエイターたちの技と閃きが凝縮した新たな「シンデレラ」が誕生。

公演日程
2024年4月27日(土)開演15:30
2024年4月28日(日)開演12:30/15:30
2024年4月29日(月・祝)開演12:30/15:30
2024年8月3日(土)開演16:00
2024年8月4日(日)開演14:00
会場
東京芸術劇場 プレイハウス
TACHIKAWA STAGE GARDEN

第2回
「プラスチック」
“Plastic”

「プラスチック」とは

K-BALLET Opto 第2弾は、「プラスチック供養」をテーマに2作品を上演。世界的な取り組みが必要とされるプラスチック汚染問題を善悪二元論に終始しない日本的な供養という姿勢で再解釈した作品群。捨てられる定めであった東京中の廃ビニール傘、ペットボトル(その数約15,000本)が再活用され、大胆に舞台に彩られることで供養された。特に『ビニール傘小町』においては、日本の伝統芸能である能の名曲「卒塔婆小町」の老いさらばえた小野小町と大量消費され打ち捨てられるビニール傘の生涯を重ね合わせ日本オリジナルの世界観を探究。世界的現代美術家である森村泰昌氏の「アート・シマツ」プロジェクトとのコラボレーションも相俟って新たなドラマチックバレエの姿を提案した。

公演日程
2023年1月8日(日)開演12:30/16:30
2023年1月9日(月・祝)開演12:30
会場
KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉

第1回
「プティ・コレクション」―プティ・プティ・プティ!
“Petit Collection - Petit Petit Petit!”

「プティ・コレクション」とは?

K-BALLET Opto旗揚げとなる3部作。3名の振付家による作品はいずれも「プティ」という形容詞が付されている。プティは、フランス語で「小さい/あどけなさ」を意味するが、かつて日本では竹取物語で米粒ほどの姫を「いとうつくし」と形容したように、小さいもの/あどけないものには「かわいい」ではなく、畏敬の念から「うつくし(美しい)」と表現してきた。Petit Collection(プティ・コレクション)は、単純にPetit=かわいいではなく、日本的な美意識であるかわいさが秘めもつ「美しさと強さ」をテーマにした作品群。

公演日程
2022/9/30(金)12:30開演/17:30開演
2022/10/1(土)12:30開演/17:30開演
会場
KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉