<公演事業とスクール事業の多拠点展開推進で、 アジア No1 のバレエ芸術企業を目指し、さらなる事業成長を>

株式会社 K-BALLET (東京都文京区、代表取締役社長、K-BALLET COMPANY 芸術監督 : 熊川哲也 以下、Kバレエ)は、2022 年 7 月 7 日、株式会社 TBS ホールディングス (東京都港区、代表取締役社長: 佐々木卓 以下、TBS)と資本業務提携契約を締結しました。K バレエは、TBS を引受先とする第三者割当 増資を実施。これにより、K バレエの発行済株式のうち32.1%を TBS が取得(持分法非適用)し、TBS の関連会社としていっそうの事業拡大を目指します。

K バレエ25 年の取り組み
1998年、英国ロイヤル・バレエ団在籍10年目を迎えた熊川哲也は、東洋人として初のプリンシパルにまで登り詰めたその快挙と栄光の座に安居せず、同団を退団。自身の理想とするバレエ・舞台芸術を追うべく、翌99年にKバレエ カンパニーを設立しました。2002年9月には、東京都文京区にカンパニーの拠点となるスタジオを構え、これを機に、古典全幕作品を中心とした、正統派クラシック・バレエ団として本格的に活動を開始。古くは17、18世紀に確立された歴史あるヨーロッパの総合芸術であるバレエを、正しいスタイルで継承するという理念のもと、熊川自身が古典に対して抱いてきた思いを盛り込んだプロダクションを「熊川版」として次々と発表してまいりました。年間50公演以上10万人以上の集客を記録するなど、民間団体としての経営的自立、所属ダンサーの処遇改善といったプロフェッショナルバレエ団として本来あるべき姿を提示し、その活動は、日本のバレエ界に一石を投じるものとなりました。変革はバレエ教育の分野にも及びます。バレエ教師の資格がなくとも誰でもバレエ教室を開くことのできる日本のバレエ教育にも警鐘
を鳴らし、統一したバレエメソッドによるスクール展開や、バレエ教師育成プログラムを提供しています。
また、総合芸術の発展を見据えて、“劇場”を主な活動の場とするオーケストラを立ち上げ、日本で唯一、
自身の傘下にオーケストラを有するバレエ団ともなりました。
そして、近年特筆すべき活動は、熊川による新作発表です。台本から手がけた完全オリジナルバレエである『クレオパトラ』や、オペラのバレエ化に成功した『蝶々夫人』『カルメン』といったオリジナル全幕バレエ作品のコンスタントな発表は、民間団体においては世界的にも類を見ない規模とスピードでの創作活動として高い注目を集め、アジアトップカンパニーの一つと評価されています。

資本業務提携の内容
TBS には、1997 年の熊川哲也“MADE IN LONDON”を皮切りに、1999 年からは K バレエ カンパニー公演の主催をしていただいています。これまで 24 年間の主催公演数は約 1000 公演に及ぶほか、舞台映像の DVD 化、配信、映画館上映なども積極的に行い、より多くのお客様にバレエ芸術に親しんでいただく機会を共につく ってまいりました。
今回の資本業務提携により、TBS はバレエ公演における主催興行という事業単位での関係を超え、K バレエ の企業価値向上を目的にあらゆる分野での事業連携を図ります。具体的には、興行事業では、引き続き TBS 主催公演におけるグローバル展開を含めた更なる成長支援に加え、K バレエと TBS がこれまで取引のなかっ た多様なステークホルダー、コンテンツホルダーの皆さまとのコラボレーションを強化いたします。 また、バレエスタジオ事業においては K バレエスクールを通じた知育・教育事業分野の知見と、TBS が有す る地上波・インターネットを通じた発信力を組み合わせることで、海外(特にアジア地域)公演事業とスク ール事業の多拠点展開を推進します。こうした公演事業と相互作用をより一層高めることで、アジア No1 の バレエ芸術企業を目指し、さらなる事業成長に取り組みます。また、K バレエのブランド力と TBS が手掛け るライフスタイル事業のノウハウを活用し、新しいビジネスの開発も積極的に取り組んでまいります。


7 月 7 日に行われた調印式 (左:熊川哲也 右:佐々木卓)
 

株式会社TBS ホールディングス 代表取締役社長・佐々木卓 コメント
Kバレエカンパニー旗揚げ以降、TBSはパートナーとしてKバレエの公演を主催、興行してまいりました。その年月は四半世紀にわたり、ご来場いただいたお客様は200万人にのぼります。芸術監督・熊川哲也さんが創り出す舞台は本当に輝かしく、多くのお客様に感動を届けることができました。
TBSのブランドプロミスは、「最高の“時”で、明日の世界をつくる。」です。放送の枠を超えてコンテンツの価値を最大化することを目指しており、今後、Kバレエと公演パートナー以上の強固な関係を育んでまいります。
私たちが今年度、特に力を入れようと考えているのが、知育・教育の分野です。このたびの資本業務提携では、芸術分野の教育事業を推進していくことになります。お子様のバレエスクールはもちろんのこと、近年注目されている大人のためのスクール、さらにはバレエダンサーや、バレエ教師の育成など、熊川哲也さんがこれまで力を注がれてきたスタジオ事業は、オリジナリティあふれる素晴らしいものです。そのスタジオ事業の更なる拡大のお手伝いが出来ればと考えております。TBSにとって初めての試みでもあり、今後の展開を大変楽しみにしています。
TBSはKバレエの皆様と力を合わせ、TBSグループのリソースを活かした新たなチャレンジを進めてまいります。

株式会社K-BALLET 代表取締役社長/K-BALLET COMPANY 芸術監督 熊川哲也 コメント
25歳、経営とは何かも分からなかった私が一人で立ち上げ率いてきたこのKバレエが、教育事業や音楽事業においても成長できるとは、創設時は予想だにしていませんでした。
それから四半世紀、普遍的なバレエ芸術の価値を、新作という形で積極的に発表する公演事業、デジタル時代を生き抜く人間力の重要性が見直されているいま求められる多様な形態に応えるスタジオ事業など、伝統的なバレエ芸術を現代の皆様に寄り添う形でお届けしてまいりました。
いかなる花も、豊かな水や光、そして土壌に恵まれないと美しく花開かないように、人もまた、出会いを生かすことで広がりを持つものです。
TBSとの出会いは、そんな一期一会のひとつです。創設以来の公演主催者であるTBSから資本提携のご提案をいただいた時、応諾したのは、Kバレエがさらに力強く美しく咲き誇るための新たな巡り合いであると確信したからです。
芸術団体とマスメディアが、名実ともに一丸となり推進する芸術事業は、世界でも前例がありません。資本提携後も引き続き経営権を持つ者の責務として、公演事業にとどまらず、教育分野や新規事業の新境地を拓き、より多くの方に芸術をお届けすべく、Kバレエの新章を牽引していきたいと思います。

2022年7月19日